サイトを売却する方法とは?売却するときの注意点もご紹介
- 2023.04.14
- サイト売買

WebサイトにはECサイト(物販サイト)、アフィリエイトサイト、ブログなど様々な種類があり、これらのサイトは売却可能です。
売却を検討する前に、売却方法やメリット・デメリットを理解しておくことが重要です。ここでは、売却する際のコツや注意事項も解説します。
サイト売却する方法

サイト売却するときに便利なのは、Webサイト上でサイト売買ができるように、売り手と買い手をつないでくれるA8M&Aのようなマッチングサービスを利用することです。
サイト売買のマッチングサービスでは、サイト売却に関する様々なアドバイスを受けることもでき、初めてサイトを売却する方でも安心して売却できる方法の一つです。その他にも、知人へ売却したり、紹介により売却したりすることもあります。
また、サイトを売却するときにはどのような方法でも、買い手にサイトの現状を正確に伝える必要があります。売上や経費といった収益に関することから、PV・検索表示の状況といった運営に関することまで、事前に情報を準備しておきましょう。
サイト売却が決定した後にはサイトの移管手続きを行います。
利用しているドメインやサーバーの各管理会社のホームページには、移管手続きについての解説がありますので、こちらも事前に確認することをおすすめします。
サイト売却するメリット

資金が得られる
収益のあるサイトを売却するときには、月間利益の12~24ヶ月分のキャッシュを得ることができます。特に、すぐにでも事業を展開したい買い手だとより有利な条件で売却できます。
売却ができれば、まとまった資金を確保できるため、様々な用途に資金を活用することができます。また、収益が見込めないサイトでも
- 同様のジャンルのサイト運営者からシナジー効果を期待される
- 新たにサイトを構築する手間を省いて時間短縮ができる
などの理由で売却が可能になることもあります。
収益のあるサイトの売却に比べると得られる資金は少額になりますが、サイトの収益を改善する時間とコストの面で売却メリットがあると言えます。
運営の効率化が図れる
選択と集中を行って注力しないサイトを売却することで、サイト運営をより効率よく行うことができるようになります。
複数のサイトを運営していると、あまり更新ができなくなったサイトや、思っていたよりも収益化がうまくいかなかったサイトがでてくると思います。
こういったサイトは放置したり閉鎖することを考える前に、サイト売却が可能か検討してみることをおすすめします。
新たなサイト作成に活かせる
サイト売却を経験すると、どういったサイトが買い手にとってニーズがあるのか、売却しやすいサイトについての理解を深めることができます。
買い手がより高いお金を払ってでも購入したいサイトはどういったサイトなのかが分かれば、これまでとは違う視点でサイト作成に活かすこともできるでしょう。
サイト売却を目標としてサイトを作成し、育てたうえでまた売却するといったことができれば、資金を得る手段の一つとして選択肢が広がります。
サイト売却するデメリット

収益が減る
サイト売却で一時的にまとまった資金を得ることができる反面、日常的に安定した収益を得ることができなくなります。
サイト売却で得た資金の活用方法について、あらかじめ計画しておくことで将来的に得られる収益も変わってきます。目先の収益が減ることが、少しでもデメリットとならないようにするには、事前の準備、計画が必要になります。
競業避止義務
競業避止義務は、売り手がサイト売却後に同様のジャンルで、新たにサイト作成し運営することを禁じたものです。
売り手にはこれまでの経験があるので、同じジャンルのサイトだと比較的高い確率で成功させることができます。そうなると買い手にとっては競合のサイトとなり、購入したサイトの集客が減少するなど不利益が生じるためです。
買い手とは必ず決まった禁止事項で契約するわけではありません。内容については、買い手と交渉して期間など定めることになります。
売却益に対する納税義務
サイト売却すると、売り手には納税の義務が発生して確定申告が必要になります。
個人の場合は、売却したサイトの保有期間に応じて長期譲渡所得と短期譲渡所得に分かれます。どちらとも譲渡所得には50万円の特別控除があります。
〇長期譲渡所得・・・所得税:15%
売却するまでのサイト所有期間が5年を超えている場合
〇短期譲渡所得・・・所得税:30%
売却するまでのサイト所有期間が5年以下の場合
法人の場合は、収益全てがその年の法人税等の対象となります。
詳しくは、国税庁の法人税の税率を参照してください。https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hojin/5759.htm
早期に売却するためのコツ

適正な価格を設定する
日用品や趣向品の買い物でも、価格を確認して購入すると思います。サイト売却でも同様に、適正な価格を設定することが重要です。
売り手としては、少しでも高く売りたいと考えますが、相場とかけ離れた価格でサイト売却しようとしても、実現に至りません。
適正な価格を設定するためにも、サイト売却の相場を把握しておく必要があります。
サイトの価値を分かりやすく伝える
買い手に自分のサイトの価値を分かりやすく伝えることで、購入した後のイメージを持ってもらいやすくなり、買い手の購入意欲を高めることができます。
具体的には以下のような情報を伝えると効果的です。
- どのようなコンテンツをつくっているか(こだわり、情報量や見せ方など)
- このサイトをおすすめするポイント
- 今後の活用方法や展望/伸びしろ
また、収益のあるサイトは買い手にとって魅力的です。伝える内容は数値を交えて具体的に説明ができると説得力が増します。
- これまで得た収益はどのくらいか
- 月単位の売上やPVがどれぐらい成長しているのか
- 今後得られる収益の見込み
- 集客できているキーワードの例や順位
公開できる範囲で正確に分かりやすく伝えましょう。
レスポンスの早さを心がける
買い手からの質問や問い合わせに素早く対応することは、同時に信用を得ることにもつながります。逆にレスポンスが遅いと買い手は購入意欲がなくなってしまいます。
買い手は複数の売り手と同時並行で交渉していることが多いため、信用できる、連絡を取りやすい売り手と取引したいと考えています。
せっかくの機会を棒に振ることがないようにレスポンスの早さを心がけ、気持ちのよいコミュニケーションをとれるようにしましょう。
サイトを高く売却するためのポイント

成長を期待させる
サイトの成長が下がってきてから売却するよりも、伸びてきた段階で売却する方がより高い金額で売却することができます。
サイトの売上・PVや収益が下向きよりも上向きのほうが、買い手にとって魅力の高いサイトだからです。
高く売るのであれば、コンテンツの更新を放置することなく新しい情報も取り入れたり、収益アップに向けた施策はしっかり行なうことをおすすめします。
サイト売却を検討し始めても、サイト運営は手を抜かずに行いましょう。
シナジーのある買い手を選ぶ
買い手にとって価値が高いサイトであれば、期待する金額で売却できる可能性が高まります。
売却サイトと関連性のある事業やサイト運営を展開している買い手であれば、サイトのコンテンツ価値をより正確に理解することができます。
サイト売却の交渉時にどのような買い手なのかを理解して、売却サイトとのシナジー効果があるかどうかを判断しましょう。
売却後に一定期間サポートする
買い手へのサイト購入後のサポートは付加価値となる場合があります。
事前に可能なサポート内容を決めておき、サイト売却の交渉時に買い手に伝えることで、安心して購入していただけるきっかけにもなります。
対応できる可能な範囲で、買い手に対してサポートを行うことをおすすめします。
サイト売却の際に注意するポイント

売却できるサイトか
サイトの種類やコンテンツの内容によっては売却できない場合があります。
売却できないサイトの代表的な例としては、
- 著作権を侵害しているなど、法令違反の内容を含んでいるサイト
- 無料ブログサービスなど譲渡制限が含まれるサイト
が挙げられます。
また、サイト売買のマッチングサービスを利用する場合に、アダルトコンテンツを含んでいるサイトなどはサービスの利用を断られる場合もあります。
譲渡は問題ないか
サイト売却の交渉が成立した後は、買い手とともにサイトの移管手続きを行います。
移管手続きは売り手から始めることになりますので、どのような方法で対応するか、あらかじめ理解しておくとスムーズに買い手へ引き継ぐことができます。
ご自身で全て対応可能なのか、移管手続きに関するサポートの有無(買い手・仲介事業者)も確認しておくとトラブル回避につながります。
どうしても移管手続きが難しいときは、有料での作業代行を依頼しましょう。
情報提供は正確か
売却サイトに関する情報提供を正確に行うことは早期売却はもちろんのこと、トラブル回避にもつながります。
提示する数値(売上・PVなど)は正確なデータをもとに伝え、裏付けできるものも必要に応じて共有できるよう準備しておきます。
また、サイト運営に関わる情報は事実にそって話すようにしましょう。今後の見通しとして売上に影響がある予定がもしあれば、包み隠さず伝えることで売却後のトラブルを避けることができます。
サイト売却は誠実な対応が必要
サイト売却は、買い手から信用を得ることが重要です。
売り手はサイトの価値を明確にし、必要な情報は正確に素早く買い手に伝えることで買い手からの信用を得やすくなり、結果、満足できるサイト売却につながります。
また、交渉成立後もサイトの移管手続きなど買い手との協力は不可欠です。
サイト売却によるメリット・デメリットもよく理解したうえで、サイト売却を行いましょう。