サイト購入を成功させるコツは?購入する前に知っておきたい注意点
- 2021.05.20
- サイト売買

Webサイトの購入は一般的に行われていますが、成功させるためにはあらかじめ知っておくべき情報があります。
収益をあげているサイトを購入する場合は、サイト管理者の変更だけでなく収益源の引継ぎなど、事業譲渡の側面もあるため注意すべき点が多いです。
ここでは、サイトを購入する仕組みやメリット・デメリット、成功させるためのコツや注意点について解説します。
サイト購入する仕組み

サイト購入の第一歩は購入ができるサイトを探すところから始まります。
購入したい・検討するサイトをネットで検索して調べても、そのサイトが購入できるとは限りません。そのサイトの運営者と連絡をとり、売却意思があるか確認する必要があります。
そういった手間を省いてサイトを探す方法で便利なのは、売却サイト情報があらかじめ用意されたマッチングサービスを活用することです。
マッチングサービスで公開されているサイト情報は売却意思があるサイトの一覧になるため、時間や手間をかけずに交渉先となる売り手に直接連絡がとれます。サービスによっては、仲介役となり売買交渉や契約書のサポートなど全て代行してもらえる先もあります。
また、サイト売買の経験がなくても、マッチングサービスの提供会社に相談してアドバイスを受けることもできるので、安心して取引したいと思われる方にはおすすめです。
購入までに不安なことなどは、あらかじめ質問することで解消しておきましょう。
サイト購入の流れ

マッチングサービス利用時のサイト購入の大まかな流れは以下の通りです。
~交渉開始~
(1)売却案件一覧から交渉を希望する案件を選ぶ
(2)希望案件に交渉依頼を申請し、売り手と交渉を始める
(3)サイトURLを確認し、期待するコンテンツかどうか内容を確認する
(4)売上/PVなどの掲載情報についての質問や、その他気になる点を確認する
(5)売買金額について合意できれば交渉成立
~交渉成立後~
(6)サイト移管方法や引渡日について取り決める
(7)契約書の締結、サービス提供会社に購入代金の支払いを行う
(8)サイト移管作業を開始する
(9)移管作業完了後に検収を行う
(10)全ての作業が完了、サービス提供会社から売り手に支払い
契約書の内容やサイト移管方法などは、あらかじめ売り手とも協議して取り決めておく必要があります。
サイト購入するメリット

すぐに運営できる
サイト購入時の買い手にとっての最大のメリットはゼロから準備しなくても、時間・コストをかけずにサイトを取得できることです。
購入と同時に運営を開始できることから、収益のあるサイトだと運営開始とあわせて収益を得ることができます。
また、収益の少ないサイトでも、運営方法を見直すことで収益化することも可能になります。
余剰資金の有効活用
収益を得ているサイトを余剰資金で購入すれば、一定程度の利回りを確保することが可能です。
1~2ケ月の短期期間ではなく、数年単位でサイトを所有すれば、投資資金を回収したあとは全て利益となります。
購入後のサイト運営に注力することで、収益アップを目指し、さらに早く回収することもできます。
新ジャンルへのチャレンジ
これまで経験のない新しいジャンルに「すぐにチャレンジできる」ことは、サイト購入の魅力的なことでもあります。
新しいジャンルに取り組むために事前準備をして、手間ひまをかけてサイトを作っても必ず収益化できるわけではありません。
ある程度育ったサイトを購入することは、そういったリスクを回避することにもつながります。
一からサイトを立ち上げることよりも、手を加えてサイトを改善することが得意な方は、購入して育てることにチャレンジしやすいです。
サイト購入するデメリット

購入資金(投資)が必要である
サイト購入なので当たり前ですが、購入サイトに見合った購入資金が必要になります。一時的にまとまった資金を投資することになります。
この資金は、サイト購入後の収益により回収するわけですが、サイト運営方法によっては回収期間が短くなることもあれば、長くなることもあります。
サイト購入時に売り手によるサポート期間を設けてもらえれば、運営方法などのアドバイスを得られデメリットを軽減できます。
収益が悪化する可能性
収益を得ているサイトを購入した場合、サイト購入後すぐに収益を得ることができる半面、その収益が悪化するかもしれないリスクがあります。
例えば、収益の中心がアフィリエイトだと、出稿していた広告主の撤退や成果報酬減額などは収益の悪化に直結します。
また、購入したサイトへのアクセス状況がサイト購入後にどう変化するのかは、売り手にも買い手にも分かりません。アクセス状況が変化することで収益にも影響がでます。
その他、サイトに手を加えたことにより、これまでの導線などがうまく活かされなくなり収益が悪化する可能性もあります。
サイト改修する手間が予想以上にかかる
更新が放置されていたサイトでは、サイト購入後の改修に時間がかかるケースがあります。
- 記事の内容が現状とあっていない
- 表示価格が古い
- 法改正があり文言の修正が必要
このような場合、修正箇所が多いと1つ1つチェックをするだけでも時間がかってしまいます。
サイトの内容がどれぐらい最新の情報なのか、記事の更新の頻度はどれぐらいなのか、事前にできるだけ確認するようにしましょう。
サイト購入を成功させるためのコツ

サイト購入を成功させるためには、サイトの状態を把握し、購入後の運営でその状態を維持もしくは拡大できるかどうかを事前に判断することが大切です。
そのためには、交渉時に確認すべきことを、正確に把握する必要があります。
売上構成を把握する
売上がどのような方法で構成されているかを理解することは、継続して収益を確保するうえで重要なポイントです。
複数のキャッシュポイントがあり、売上構成が分散されている状態であればリスクは軽減できますが、特定の広告主などに依存していると、その広告が停止するだけで収益がなくなる可能性が高くなります。
収益を得ている方法はもちろんですが、売上の構成に偏りがないか、どのような先から売上が発生しているかを確認しておきましょう。
直近の動向を把握する
売上やPVなどは、これまでの推移を確認するだけではなく、当月含む直近数ヶ月の動向もあわせて把握するようにしましょう。
例えば、当月になってPVは伸びているのに売上の発生が減少している場合や、その逆もあります。
気になる点については売り手に要因を確認し、理解を深めておくことが大切です。
集客方法を把握する
サイトの収益に直結するのが集客です。どのように集客しているかあらかじめ把握しておけば、購入後も自分で継続して維持できるかどうかを判断することができます。
SEOによる集客がほとんどであれば、引き続き同様の集客が可能であることが予測できますが、広告やSNSを利用して集客していると、自分が運用できないと維持できません。
また、SEOによる集客でもCVや売上が多いページに偏りがある場合、そのページへの集客が上手くいかなくなってしまうと収益が低下します。
どういう流入経路で、どのページへ集客できているのか把握できれば、購入後の集客におけるリスクを軽減することができます。
サイト購入する際の注意点

サイト情報が正確か
購入しようとするサイト自体の内容も重要ですが、売上・コスト・PVなど申告されている数値や情報が正確かどうかを把握しなければなりません。
該当データの裏付けとなる資料を求めたり、売り手にヒアリングを行ったりすることで、申告されている各データの確認を行う必要があります。
これらのデータは過去の実績を表しているもので、将来の売上やPVなどを保証するものではありません。
特に売上に関しては細かく確認することが、購入後の売上を予想するのに重要となります。直近の売上のみではなく、6~12ヶ月分程度の売上を確認し、売上の増減や季節要因の有無などを確認しましょう。
アフィリエイトの場合、特別単価や非公開案件の有無や、これらの引継ぎが可能か確認することも必要です。
サイト購入前に確認し、疑問や質問を残したまま購入することは避けましょう。
自身で運営できるか
実際にサイトを見てこれまでの記事などを確認しますが、引き続き同じクオリティで運営が維持ができるかどうかの見極めは重要です。
サイト購入後に、専門性が高すぎて記事更新ができないなど、運営に支障がでるようでは意味がありません。
収益やPVが魅力的で購入を決断しても、これまでの運営が維持できなければ見込んでいる収益を継続して得ることは困難になります。
検収を徹底する
サイト移管完了後は、譲渡物や事前に売り手から聞いた情報に相違がないか見落としすることなく確認を徹底しましょう。
今後のサイト運営はサイト購入者です。確認を怠って検収完了とした場合、その後に気づいた相違点などについては自己責任で対処するしかありません。
もし、予定日までに検収が完了しないのなら、売り手とも共有し可能な範囲で期限延長することが必要です。
サイトの購入は事前の確認が大事

サイト購入は、売り手とのコミュニケーションをしっかり行い、購入の前にサイトの状態について把握しておくことが重要です。
サイト購入にはメリットがたくさんあります。そのメリットや購入後の収益について、都合よく判断することのないよう、事前の客観的な判断が必要です。
サイト購入によるメリット・デメリットもよく理解し、把握した情報については可能な限り分析したうえで、サイト購入を行いましょう。