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サイト売買での傾向や成功事例を紹介!売買しやすいサイトの特徴とは?

サイト売買での傾向や成功事例を紹介!売買しやすいサイトの特徴とは?

最近では、サイト売買サービスを活用した小規模なサイトの売買が増加傾向にあります。また、ビジネス環境の変化に伴う事業の選択と集中から、規模が大きいサイトにおいても多くの取引が行われており、サイト売買市場が盛況です。

今回は、サイト売買に関する特徴的な事項や傾向について解説し、IRやプレスリリースなどで公表されているサイト売買・M&Aの成功事例10選を紹介します。

サイト売買とは?

サイト売買とは

サイト売買とは、個人や法人が運営しているWebサイトを売買することです。Webサイトは事業や資産としての価値があり、売上・利益、PV、検索順位やサイトコンテンツなどから価値が判断されます。

買い手は、事業スピードを早めたり多角化を目指すことを目的に、既に価値のあるWebサイトを買収したいと考えています。なぜなら、価値が高くなるようなサイトを0→1で立ち上げて作ろうとすると、時間とコストが必要であり、それが成功する保証はないからです。

一方で売り手は、サイトを売却することで他の事業に注力したいといった理由で売却を考えていることが多く、その他にも個人的な事情による撤退など背景は様々です。

既存のWebサイトを買収した方がメリットがあると判断する買い手と、売却して次のステップに進みたいと考えている売り手の、お互いのニーズが合致することでサイト売買が成立します。

売買しやすいサイトの特徴や傾向

売買しやすいサイトの特徴や傾向

買い手が売買を希望するサイトは様々ですが、売買しやすいサイトには特徴や傾向があります。

運営歴が長く安定しているサイト

運営歴が数年以上で、かつ安定した集客ができているサイトだと、買い手が買収してすぐに集客が上手くいかなくなるリスクが低いと考えられます。

買い手としては、できるだけリスクの少ないサイトを買いたいと思うものです。

運営歴が浅いサイトだと、安定しているかどうかの判断がしづらく、いつ何が起きるか誰にも分かりません。

手間がかからないサイト

集客のために頻繁に更新が必要なサイトや、顧客対応が発生するサイトは時間やコストをできるだけかけたくない買い手からは敬遠されがちです。

ストックされた記事が多く既に安定した収益がでていたり、専門的なものではなく運営しやすいサイトであれば買い手からの興味を集めやすくなります。

もし、定期的な作業があったとしても、マニュアル化できて誰でも対応できるものであれば、買う側にとっては手間がかからないと判断されやすいです。

売上が一部に依存していないサイト

特定の広告や商品に売上が偏っておらず、キャッシュポイントが分散されているサイトの方が好まれます。

買い手にとっては、できるだけ多くの広告主や商品から売上を得られているサイトの方が収益が低下するリスクが少ないからです。

それまで売上があった広告が突然停止になったり、商品が生産できなくなることがありえますし、また、収益化できていたページへの集客が上手くいかなくなることもケースとしては考えられます。

もし売上に偏りがあるようであれば、そういった状態に陥ってしまうと、当初の計画通りに収益が得られなくなります。

需要の高いジャンルのサイト

アフィリエイトサイトの場合は、単価が高く、取扱う商品やサービスの認知度が高いものが人気のジャンルになります。

特に金融、人材、恋愛、通信、教育、不動産などは、継続して人気の高いジャンルで取り組んでいる方が多く、買い手からの希望も多いです。

買い手が購入する動機の一つに既存メディアとのシナジーを目的としているケースがよくあるため、売却も視野に入れて運営するならば、比較的人気のジャンルに取り組んだ方がよさそうです。

伸びしろがあるサイト

買い手がテコ入れすることで収益化しやすく感じるサイトは人気が高いです。

例えば、PVは多いけどマネタイズできていないサイトや、一部のサービスしか紹介できていないサイトは改善余地が高いと判断されやすいため、買い手が探しているサイトに合致しやすい傾向があります。

サイト売買の相場

サイト売買の相場

サイト売買の価格は、主に月間利益が一つの指標となって決められていることが多いです。

相場としては、一般的に月間利益の12~24ヶ月分が目安になります。

利益が少なくても売上が多いサイトであれば、販管費を削減することで利益を増やすこともできるので、売上が多いことも重要です。

その他にはPVが多いサイトや、信頼性の高いコンテンツを作りこんでいる場合などは相場よりも高く評価されやすいです。

サイト売却の相場はどれぐらい?売れるサイトについて解説

売買成立までの時間

売買成立までの時間


サイト売買サービスでは、短期間で売買が成立している傾向にあります。

A8 M&A」の過去実績を分析した結果、53%が公開から1週間以内、72%が2週間以内に売買が成立していました。中には即日で売買が成立するものもあります。

また、売買が成立した相手との交渉時間は、56%が開始から3日以内、81%が7日以内となっていました。

つまり、半数以上は3日以内の交渉で、かつ公開してから1週間以内で売買が成立しているため、売却・購入における決断が非常に早いことが分かります。

このことから、掲載から2週間経過しても交渉があまりなかったり、交渉が続かなかったりする場合は、いかに交渉を活性化していくかが早期に売買を成立させるための鍵となります。

逆に時間がかかるケースとしては、売却価格が高額な場合です。

1,000万円以上の案件だと、売り手も買い手もお互いに慎重になり検討や交渉に時間がかかるため、検討期間は2~3週間、売買成立までは1ヶ月以上は時間を見ておくとよいでしょう。

サイト売買・M&Aの成功事例10選

サイト売買・M&Aの成功事例10選

2020年~2021年にかけてIRやプレスリリースで公表されている、WebサイトやWebサービスの売買・M&Aから成功事例を紹介します。

M&A事例:MOTEHADA

株式会社ピアラが、2021年6月にMOTEHADAが運営する美容情報メディア「MOTEHADA(モテハダ)」を事業取得しました。

自社メディアを保有することで、SEOでの知見やマーケティングデータの蓄積を強化する目的での買収になります。

譲渡先 :株式会社ピアラ
売却価格:非公表

M&A事例:転職アンテナ

ログリー株式会社が、2021年4月に転職メディア「転職アンテナ」を運営するmoto株式会社の全株式を取得し子会社化しました。

転職サービス市場を対象とした広告配信ジャンルの拡大や、ビッグデータ解析と転職者傾向のデータ分析を掛け合わせ、新たな事業創出が可能と判断し、全株式を取得し子会社化することを決めました。

譲渡先 :ログリー株式会社
売却価格:7億円+アーンアウト最大3億円

M&A事例:デリ食ナビ食事宅配ライフ

株式会社イードが、2021年3月に株式会社ブリスラボが運営する食事宅配・食材宅配の情報メディア「デリ食ナビ」「食事宅配ライフ」の2事業を取得しました。

これまでも既存のグルメ関連サイトで情報配信を行っていましたが、今回取得したメディアもあわせて、家でも楽しめる食事や食材宅配サービスの情報を発信することで、メディアの価値向上を目指すということです。

譲渡先 :株式会社イード
売却価格:非公表

M&A事例:IDEAL

ゲンダイエージェンシー株式会社が、2021年3月にフィットネス情報メディア「IDEAL」を運営する株式会社プレスエーの全株式を取得し子会社化しました。

フィットネス情報メディア「IDEAL」はフィットネス施設への送客支援メディアであり、ゲンダイエージェンシーが運営する既存メディアとの相乗効果が期待されることから、取得する判断に至りました。

譲渡先 :ゲンダイエージェンシー株式会社
売却価格:非公表

M&A事例:すーちゃんモバイル比較

株式会社リアルワールドが、2020年12月にNico Inc.が運営する格安SIMの情報メディア「すーちゃんモバイル比較」を子会社である株式会社REAL FINTECHにて事業取得しました。

コスト意識の高まりとあわせて格安SIMの重要性が更に高まっていくと判断し、事業の譲り受けに至りました。今後は自社シナジー事業によるソーシャルトラフィックの獲得、利益率の最大化を狙うとのことです。

譲渡先 :株式会社REAL FINTECH
売却価格:1億8,000万円

M&A事例:比較メディア事業

株式会社じげんは、2020年12月に株式会社ベーシックから比較メディア事業を取得しました。

事業譲渡の対象は、「フランチャイズ比較.net」「結婚相談所比較ネット」「家庭教師比較くらべーる」「留学くらべーる」の4メディア。

新たな領域への参入を実現するとともに、ライフメディアプラットフォームの更なる価値拡大を図り、既存事業との間における相乗効果の最大化を目指すということです。

譲渡先 :株式会社じげん
売却価格:12億5,000万円

M&A事例:就活会議

ポート株式会社は、2020年7月に株式会社リブセンスが運営する新卒就活生向け情報サイトの「就活会議」を事業取得しました。

今回の事業取得のために、リブセンスが設立する新会社「就活会議」の全株式を取得し、子会社化しています。

事業取得する効果としては、業界有数の会員規模への成長や、就活対策情報の網羅性向上などが見込まれるとのこと。拡大傾向にある新卒採用市場において、今後もこの領域で質や規模の向上を図る方針ということです。

譲渡先 :ポート株式会社
売却価格:15億円

M&A事例:SURF&SNOW

SGグループ株式会社は、2020年6月に株式会社ぐるなびが運営するスキー場情報提供の「SURF&SNOW」事業を取得しました。

ぐるなびを分割会社とし、SGグループ株式会社の100%子会社である株式会社インプレイを承継会社とする吸収分割(簡易吸収分割)方式での譲渡になります。

SGグループ株式会社は、新たな収益柱としてレジャー産業向けITサービス及び人材サービスの提供に取り組む方針を掲げています。

譲渡先 :株式会社インプレイ
売却価格:4,000万円

M&A事例:CAREER RULES

ソウルドアウト株式会社は、2020年3月に合同会社ラビッツが運営する転職情報メディア「CAREER RULES」の事業を取得しました。

ソウルドアウトはこれまでメディア事業を強化してきて、その運営で培ってきた能力を活かし、今回取得した「CAREER RULES」をさらに有益なメディアへと成長させていくとともに人材事業を強化したい方針ということです。

譲渡先 :ソウルドアウト株式会社
売却価格:非公表

M&A事例:最安修理ドットコム

株式会社マーケットエンタープライズは、2020年2月に株式会社ジラフが運営する修理業者情報プラットフォーム「最安修理ドットコム」の事業を取得しました。

今回「最安修理ドットコム」が加わることで、修理・メンテナンスといったアフターマーケットへの事業領域の拡大が可能となり、自社サービスを核としたリユース品の循環サイクルを形成し、より多くの消費者にリユース品を利用してもらう環境を構築していく方針ということです。

譲渡先 :株式会社マーケットエンタープライズ
売却価格:7,500万円

売買されているサイトを理解しよう

売買が成立するサイトには特徴や傾向があり、買い手が欲しい・求めるサイトであればあるほど、即日で売買が成立するぐらいの短期間で取引が行われます。

また、売買を成立させるためには、相場にあわせた適切な価格設定や、売買成立までの時間を意識しておくことが大切です。

実際にどのようなサイトが売買されているかを理解することは、今後のサイト運営を成功させるうえでの一つのヒントにもなりえるので、サイト売買サービスで売買されている情報を見て参考にしてみましょう。

売買に参加することは簡単にできるので、まずは自身のサイトを登録してみるのも一つの方法です。