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売買成立後のサイト譲渡方法について分かりやすく徹底解説

売買成立後のサイト譲渡方法について分かりやすく徹底解説

サイト売買では契約が成立した後、サイト譲渡のために移行作業をします。

移行作業は売り手と買い手で直接やりとりをする場合と、費用がかかりますが業者に作業を依頼する場合があります。

ここでは自分の手でサイトの移行作業をしたい方に、作業の流れと具体的な手順を分かりやすく解説します。サイト譲渡が初めての方や手続きに不安がある方は手順をよく確認して準備しましょう。

サイト譲渡の流れ

実際に行う作業は以下の通りです。

  1. サイト譲渡前の事前準備
  2. ドメインの移管
  3. サイトデータの移行
  4. 動作確認
  5. サーバーの設定変更
  6. 完了

これらの作業について解説していきます。

サイト譲渡前の事前準備

サイト譲渡前の事前準備

まず、サイト譲渡の主な対象物としては以下です。

  • ドメイン
  • サイトデータ

これらを譲渡するためには、事前にどのような方法で譲渡するかを売り手と買い手で協議してから進めます。譲渡方法は売り手、買い手どちらから提示しても問題ありません。

方法は主に2パターンあり、サイトの管理方法によって最適な方法は異なります。

  • ドメイン、サーバーの契約名義を変更する(今の環境のままアカウントを譲渡する)
  • ドメイン移管、サイトデータ移行を行う

次に、最適な方法を選択するために確認するステップを説明します。

Step1.ドメイン・サーバーの管理会社を確認(売り手・買い手)

移行元・移行先となるドメイン・サーバーの管理会社を確認してください。

例)
・ドメイン:お名前.com
サーバー:エックスサーバー

Step2.サイトの管理方法を確認(売り手)

譲渡対象サイトの管理方法が以下のどちらに当てはまるか確認してください。
その結果で、サイトデータの移行方法を選ぶことができます。

【確認1】
[1]1サーバーで1ドメイン運営
[2]1サーバーで複数ドメイン運営

【確認2】
[3]WordPressを使用
[4]WordPress以外を使用


【結果】
[1][3]・・・サーバーの契約名義の変更
[1][4]・・・サーバーの契約名義の変更
[2][3]・・・プラグインでサイトデータを移行して新しいサーバーに反映
[2][4]・・・プラグインを使わずサイトデータを移行して新しいサーバーに反映 

[1]は、サーバーの契約名義の変更で対応が可能です。[2]は契約名義の変更はできません。なぜなら、対象のドメイン以外のサイトデータも移行することになってしまうためです。

どうしても契約ごと譲渡したいとなった場合、譲渡用のサーバーを新たに準備して、1サーバーで1ドメイン運営となる環境を用意してください。そうすることで、そのサーバーの契約名義を変更して譲渡することができるようになります。

Step3.どの方法で譲渡するか検討(売り手)

これまで確認した結果から、対象となるドメイン・サイトデータをどの方法で譲渡するか検討しましょう。方法は以下をおすすめします。

【ドメイン】
・契約名義の変更(同一管理会社間) 

【サイトデータ】
・サーバーの契約名義の変更(同一管理会社間)
・プラグインでサイトデータを移行して新しいサーバーに反映(異なる管理会社へ移行)

契約名義の変更であれば、ドメイン・サイトデータともに売り手の環境をそのまま引き継ぐことができます。他の方法と比べると作業は少なく簡単で、最も効率的で安全な方法となり、譲渡時におけるトラブルは発生しにくいです。

また、プラグインでサイトデータを移行するメリットは、誰でも簡単に行えることです。売り手は、サイトデータをエクスポートして買い手に渡す、買い手はそれをインポートするだけでほとんどの作業が完結します。プラグインはよく利用されているAll-in-One WP Migrationがおすすめです。

ただし、移行先のサーバーの環境によって移行できないケースも中にはあるため、確実性は欠けるといえます。もし、プラグインでエラーなどがでて失敗してしまう場合は、プラグインを使わない方法で試してみましょう。

プラグインを使わず移行する際は、どのようなケースでも柔軟に対応して確実に移行することができる反面、専門的な知識が必要になり、時間や手間がかかってしまうのが難点です。

【注意】
サイトデータを移行する場合に、同じ管理会社間のデータ移行だとサイトが表示できない時間が発生してしまう場合があります。

例えば、エックスサーバー間の移転では、設定が反映するまでの数時間から最大24時間において、ホームページやメールを利用することができないと説明されています。

エックスサーバー / 異なるサーバーIDへドメイン運用サーバーを変更したい

サイトが表示されない時間が長引くと、検索順位への影響も考えられることから、アクセスが多いサイトの場合は回避するために、異なる管理会社への移行を検討してください。

Step4.サイト譲渡方法を決める(売り手・買い手)

お互いに移行元・移行先のドメイン・サーバーの管理会社を共有して確認しましょう。また、希望する譲渡方法も共有し、今後の譲渡方法を決めていきます。

譲渡方法は以下のパターンから選択してください。譲渡方法が決まれば、順を追って実際の作業に取り掛かります。

【ドメイン】
[1]名義変更(同一管理会社間)
[2]移管(異なる管理会社)


【サイトデータ】
[1]サーバーの契約名義の変更
[2]プラグインでサイトデータを移行して新しいサーバーに反映
[3]プラグインを使わずサイトデータを移行して新しいサーバーに反映 

(データを移行するときは、移行元・移行先が異なる管理会社が望ましい)

以下は作業を始める前の注意事項です。

  • 第三者に作業を委託する場合は、事前に関係者に共有する
  • 移行前のサイト内容を細部までチェックしておく(移行前後で比較して問題ないかを確認するため)
  • 移行先の新サーバーを準備しておく
  • データのバックアップは必ず取る
  • 全ての作業が完了するまで旧サーバーの契約、バックアップは残しておく
  • 新サーバーでの動作確認前にネームサーバーは変更しない
  • ネームサーバーの変更方法はドメイン管理会社のマニュアルをあらかじめ確認しておく


ドメインの移管

ドメインの移管

ドメインの管理権限を移行先に付け替えます。ドメインの移管方法によって手続きが異なるため、以下の2つについて説明します。

  • 名義変更(同一管理会社間)
  • 移管(異なる管理会社)

名義変更(同一管理会社間)

同一管理会社の中での契約変更なので簡単に行えます。

買い手は同じ管理会社のアカウントを持っていない場合、新規でアカウントを作成する必要があります。

移管(異なる管理会社)

基本的なドメイン移管の手続きは以下の手順です。

1.売り手はAuthCode(認証鍵)を発行し、買い手に共有
2.売り手のドメイン管理会社で解除設定をする(必要に応じて設定を変更)
 ・トランスファーロック(ドメインロック)の解除
 ・Whois代理公開サービスの解除
3.買い手はAuthCodeを使って、移管先のドメイン管理会社に申請
4.売り手は移管申請を承認する(ドメイン移管承認依頼メールが届く)
5.完了(完了まで数日から1~2週間程度)

各管理会社ごとのマニュアルに沿って手続きを行います。

ドメイン移管手続きができないケース

移管できないケースが発生することがあります。移管作業を始める前や、移管作業中にうまくいかないときは、以下のケースに当てはまっていないか確認してみてください。

  • 有効期間が残り14日以内および期限切れ
  • Whois情報の管理者氏名や住所、メールアドレス誤りがある
  • Whois代理公開サービスを解除していない
  • トランスファーロック(ドメインロック)を解除していない
  • 移管承認メールの承認作業が売主でできていない
  • 移管を受け付けていないドメイン

サイトデータの移行

サイトデータの移行

移行元のサーバーからサイトデータを取得して、移行先となる新サーバーへそのデータを反映します。サイトデータの移行方法によって手続きが異なるため、以下の3つについて説明します。

  • サーバーの契約名義の変更
  • プラグインでサイトデータを移行する
  • プラグインを使わずサイトデータを移行する

サーバーの契約名義の変更

ドメインと同じく、契約を変更するだけなので簡単に行えます。

管理会社によっては、書面での対応や個人/法人で異なったりなどあるため、各管理会社ごとのマニュアルにしっかり目を通して手続きを進めてください。

プラグインでサイトデータを移行する

プラグインを利用する場合は、売り手・買い手ともにインストールして利用します。よく利用されるプラグインとして、All-in-One WP Migrationがおすすめです。

移行方法の手順は下記の記事で紹介しています。

プラグインを使ったサイトデータ移行方法(All-in-One WP Migration)

注意する点としては、All-in-One WP Migratioは無料で利用できますが、アップロードできる最大のサイズが512MBまでとなっています。それを超えるサイズの場合は有料版を購入する必要があります。

どうしても有料版を購入せずに対応したい方は、最大サイズを増やす方法があるため、そちらを試してみてください。

最大アップロードファイルサイズを増やす方法

試してみたけどうまくいかない場合は、プラグインを使わない方法で対応することになります。

その他の方法として、レンタルサーバー会社によっては独自の「WordPress簡単移行」機能も提供しています。

ただし、動作要件があるため、利用できない場合があります。動作要件を満たさない場合は、All-in-One WP Migrationでの移行を検討しましょう。

プラグインを使わずサイトデータを移行する

WordPress以外で構築したサイトの場合は、プラグインを使わない方法で移行することになります。

また、WordPressサイトでもサーバーやWordPressの環境によってはプラグインが正常に動作しなかったり、移行するデータが大きすぎて使えない場合があります。

WordPressサイトでプラグインを使わずに移行する方法については、下記の記事で紹介していますので、手順に沿って進めてください。

プラグインを使わないサイトデータ移行方法(WordPressサイト)

動作確認

動作確認

新サーバーにサイトデータの移行が完了したら、買い手による最終確認を進めていきます。
まずはサイトが正しく表示されているか、念のため動作確認をしましょう。

【確認事項】
・サイトの画像やコンテンツが正しく表示される
・サイトデータが全て引継ぎできている(記事数など)
・内部リンクをクリックしてページが遷移する

WordPressサイトの場合
・新規記事の保存や投稿ができる
・画像がアップロードできる

この段階ではまだネームサーバーを切り替えていませんので、そのままサイトを表示して確認することはできません。方法としては以下の2つです。

動作確認URLで確認

最も簡単な方法は、動作確認URLを使うことです。レンタルサーバーによってはその機能が用意されている場合があるので、まずは利用しているレンタルサーバーにその機能があるか調べてみてください。

hostsファイルを設定して確認

動作確認URLを使えない場合は、hostsファイルを設定して確認しましょう。hostsファイルを設定することで、設定したPCのみ対象のドメインのWebサイトにアクセスすることができるようになります。

レンタルサーバーのマニュアルに設定方法が紹介されていますので、分かりやすいものを参考にして対応してください。いずれも対応方法は同じです。

サーバーの設定変更

ネームサーバー(DNS)の設定変更

動作に問題がなければ、最後にネームサーバーの設定を変更して、ドメインの参照先を移行先の新サーバーへ切り替えます。

SSL設定

WordPressをSSL化(「https://~」で始まる)しているサイトは、移行先のサーバー管理画面からSSLの設定をします。

完了

これでサイト譲渡の作業は完了です。

ネームサーバーの設定変更後、ドメインの参照先が旧サーバーから新サーバーへ完全に切り替わるまで、数時間~3日程度かかります。

切り替わった後に、あらためて念のため動作確認を行ってください。また、問題ないことが確認できるまでは、旧サーバーの契約や旧データは残しておきましょう。

動作に問題ないことが確認できた後、事前に聞いているサイトに関する情報に間違いがないか、買い手が検収を行います。

検収で問題がなければ、譲渡代金を支払い、売買に関する全ての手続きが完了となります。

その他の作業

サイト譲渡の作業とは別に、買い手が売り手同様にサイトを運営していく上で必要になる引継ぎがあります。

代表的なものは以下の通りです。この他にも運用上、必要な引継ぎがすべて完了しているか忘れず確認するようにしましょう。

特に、アフィリエイトサイトだとASPアカウントの譲渡ができないことが多いです。そのため、買い手は対象となる広告を掲載するためのアカウントを用意しておく必要があります。

【アフィリエイトサイト】
・ASPとの提携
・広告主との提携
・広告リンク差し替え
・特別単価や条件

【ECサイト】
・仕入れ先
・在庫

【その他】
・業務委託先(ライターなど)
・アナリティクス、サーチコンソールなどの情報
・SNSアカウント