プラグインを使ったサイトデータ移行方法(All-in-One WP Migration)
- 2023.06.01
- サイト譲渡

この記事では、WordPressで構築されたサイトのデータをプラグインで移行する方法について解説します。
プラグインを使うことで、誰でも簡単にサイトデータを移行することができます。プラグインは無料で利用できるAll-in-One WP Migrationを使って移行します。
サイト譲渡のステップのうち、この記事の解説は「3.サイトデータの移行」についてになります。
1.サイト譲渡前の事前準備
2.ドメインの移管
3.サイトデータの移行
4.動作確認
5.サーバーの設定変更
6.完了
その他の解説については下記の記事で紹介していますので、あわせて参考にしてください。
1.プラグインをインストールする(売り手)
WordPress管理画面のプラグイン>新規追加 から、「All-in-One WP Migration」を検索し、「今すぐインストール」をクリックしてインストールします。
その後、「有効化」をクリックすればインストール完了となります。
2.バックアップを取る(売り手)
WordPress管理画面から「All-in-One WP Migration」を選択し、バックアップを作成します。
バックアップを作成するのは、万が一、サイトに問題が発生しても復旧できるようにしておくためです。
もし、バックアップがない状態でトラブルが発生すると、復旧までに手間とコストがかかるだけでなく、売買契約そのものが白紙に戻る可能性もでてきます。
そのため、必ずバックアップは取り、サイト譲渡が完全に完了するまで削除せずに保管しておきましょう。
なお、レンタルサーバーによっては、標準搭載で自動バックアップ機能があるサービスもあります。その場合、自動でバックアップが取れていますので、何かあった際はより安心です。
・自動バックアップ機能が標準搭載のレンタルサーバー
エックスサーバー
ConoHa WING
3.バージョンを揃える(売り手)
PHPのバージョンを揃える
WordPressはPHPで動作しているため、移行元と移行先のPHPのバージョンを揃えておくと、予期しない問題発生を防ぐことができます。
PHPのバージョンが異なっているとインポートができなかったり、WordPressが正常に動かない可能性があります。
各管理会社のマニュアルを参考にしてバージョンを揃えておきましょう。
- エックスサーバー / PHPのバージョンについて
- ConoHa WING / PHPの設定をする
- さくらインターネット / PHPのバージョン変更
WordPressのバージョンを最新の状態に揃える
移行元と移行先のWordPressのバージョンも最新の状態に揃えておきましょう。
WordPress管理画面からダッシュボード>更新をクリックします。
「WordPressの新しいバージョンがあります」と表示されている場合、今すぐ更新をクリックして、最新の状態にします。
4.プラグインでサイトデータをエクスポート(売り手)
WordPress管理画面のAll-in-One WP Migration>エクスポートをクリックします。
その後、「エクスポート先」をクリックして、プルダウンメニューから「ファイル」をクリックすると、自動的にエクスポートが始まります。
しばらくすると完了するので、それを待ってからダウンロードします。ダウンロードしたファイルの形式は「.wpress」になります。
なお、エクスポートしたデータは、移行元のWordPressのID、パスワードなどアカウントの情報も含まれた状態になります。そのため、不安な方は事前に別の新しい情報に変更しておくことをおすすめします。
【注意】
ダウンロードしたファイルのサイズが512MBを超えている場合は、無料版のプラグインではインポートすることができないため、インポートするためには有料版を購入する必要があります。
有料版を購入せずにインポートしたい方は、最大サイズを増やす方法があるため、まずはそちらを試してみてください。
最大アップロードファイルサイズを増やす方法
試してみたけど上手くいかない場合は、プラグインを使わない方法で対応しましょう。
プラグインを使わないサイトデータ移行方法(WordPressサイト)
5.サイトデータのファイルを共有(売り手)
エクスポートしたサイトデータのwppressファイルを受け渡します。あわせて、WordPress管理画面のID・パスワードも一緒に共有してください。
サイトデータの受け渡しには、ファイル転送サービスやクラウドサービスを利用しましょう。
受け渡しが完了した後でも、移行元のサーバー上でサイトデータを削除しないようにしてください。削除するのは、サイト譲渡の作業が完全に終了した後が望ましいです。
もし、削除するのであれば、必ずバックアップは残しておきましょう。
6.サーバーにドメインを登録(買い手)
独自ドメインを利用する場合は、サーバーに対してドメインの設定を追加する必要があります。
設定方法は各管理会社のマニュアルを参考にしてください。
- エックスサーバー / ドメイン設定
- ConoHa WING / サーバーにドメインの設定を追加する
- さくらインターネット / 他社で取得・管理中のドメインの設定方法
なお、この時点ではネームサーバーの設定は変更しません。サイトデータをインポートし、動作確認が完了した後にネームサーバーの設定を変更します。
7.WordPressのインストール(買い手)
登録したドメインに対して、WordPressをインストールします。
設定方法は各管理会社のマニュアルを参考にしてください。
- エックスサーバー / WordPress 簡単インストール
- ConoHa WING / WordPressをインストールする
- さくらインターネット / WordPress(ブログ)のインストール
8.hostsファイルを設定してWordPressにログイン(買い手)
この後、WordPressにログインするためには、お使いのPCからアクセスできるように設定する必要があります。
なぜなら、移行後のサーバーに登録したドメインはネームサーバーの設定を変更していないので、移行前のサーバーをまだ参照していて、この状態だとアクセスができないからです。
アクセスできるようにするためには、hostsファイルを設定します。hostsファイルを設定することで、設定したPCのみ対象のドメインのWebサイトにアクセスすることができるようになります。
レンタルサーバー各社のマニュアルに設定方法が紹介されていますので、分かりやすいものを参考にして対応してください。いずれも対応方法は同じです。
- エックスサーバー / hostsファイルを編集して確認する方法
- ConoHa WING / hostsを設定してWebサイトの動作確認をする
- mixhost / hostsファイルの設定方法
設定が完了したら、WordPressにログインしましょう。
9.プラグインをインストールする(買い手)
WordPress管理画面のプラグイン>新規追加 から、「All-in-One WP Migration」を検索し、「今すぐインストール」をクリックしインストールします。
その後、「有効化」をクリックすればインストール完了となります。
10.プラグインでデータをインポート(買い手)
WordPress管理画面のAll-in-One WP Migration>インポートをクリックします。
その後、「インポート元」をクリックして、プルダウンメニューから「ファイル」をクリックして対象データを選択するか、ドラッグ&ドロップでインポートします。
インポートが開始された後、しばらくすると、最終確認メッセージが表示されます。データが上書きされること、次のステップに進む前にバックアップを必ず取ることがメッセージとして表示されます。
確認のうえ、開始をクリックして次に進みます。
インポート完了後は、完了ボタンクリックするとログイン画面に遷移します。ID・パスワードでログインしてみて、問題なく利用できるか確認しましょう。
問題なければ、サイトデータの移行はこれで完了となります。
その後の作業は下記の記事で紹介していますので、あわせて参考にしてください。